【Q】ICタグはどのような商品分野に普及する?
ICタグを使った製品・商品の追跡に興味があります。どのような分野から普及が進むと考えられているのでしょうか?
【A】さまざまな分野でICタグ導入のための実証実験が行われています
特に流通・物流分野での期待は大きい
ICタグへの期待が高まっている業界の一つとして、流通、物流分野があります。特に、食品物流管理はその多くを手作業に頼っています。ICタグを導入することで、作業の効率化を図ることができ、大幅なコスト削減につながるであろうと考えられています。
ICタグの導入実現に向けて多くの企業が実証実験に取り組んでいます。食品部門では、産地から販売までの追跡(トレーサビリティ)の分野で、実証実験が行われました。識別記号を記憶したICタグを野菜に貼り付けて出荷し、これを小売店が端末で読み取るというものです。顧客が野菜のICタグをリーダー(読み取り装置)にかざすことで、生産地や生産者名、出荷日、農薬の使用履歴などがモニターに表示され、分かるようになるのです。
今後はバーコードに置き換わっていく可能性もあります
そのほか、様々な分野で実証実験が行われています。アパレルなどの小売部門、回転寿司などの飲食部門のほか、建築機械メーカーや図書館でも実証実験が行われています。また、成田空港と航空会社などから成る団体は、自宅から発送した荷物にICタグを貼ることで、海外の到着空港まで手ぶらで行ける「手ぶら旅行」といった実験をしています。
ICタグはバーコードと違い、商品の裏側に貼り付けられていても読み書きが可能です。さらに、表面の汚れにも強いことが分かっています。また、同じかごの中にいくつかのICタグが存在していても一度に識別できるという利点もあります。今後は、コストの問題や読み取り性能などの課題を解決していくことで、バーコードに置き換わっていくことが十分に考えられます。
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江口陽子(2005年9月更新)