【Q】世襲経営者だからこそ学んでおくべきことは?
父親の後を受けて社長に就任しました。経営についてはひと通り学んできましたが、2世経営者だからこそ、気をつけるべきことはありますか?
【A】会社の強み、弱みと自己の経営者のタイプを認識し、足りない領域はブレーンを活用
得意、不得意があることを認識しよう
会社の維持、成長のために、経営者は、心身の健康、強いリーダーシップ、取引先・従業員からの信頼、幅広い視野に基づく先見性・洞察力及び決断力・判断力などが求められます。業績不振になった場合は経営者が責任を負うこととなり、厳しい仕事です。
しかし、経営者も人間であり、営業と社外活動は得意だが、技術や管理には弱い、または技術・開発は強いが、社外活動が不得意など、得意、不得意が自然と生じます。いずれにしてもバランスの取れた経営が社業の成長には必要です。
会社の状況を定期的に、客観的に分析することが大切
2世経営者は一般的に、経営の支配権(株式の保有)や父親の威光などを背景にして、社内の集心力はあるが、経験、年齢の点からその判断力や決断力などが不安視されることが多いようです。社内の全部門を経験して基本的業務を学びながら、従業員・幹部との信頼関係を作ることが大切です。
正しく、迅速な決断のためには豊富な経験と知識が必要です。人より多く勉強することはもちろん、適正な情報を適時に入手できるように社内システムを整備し、業界の先輩経営者をはじめとした異業種を含む社外での幅広い人脈づくりも大切です。
自社の強みと弱みを明確にし、市場動向など外部の経営環境について機会と脅威の点から分析するSWOT分析などを行い、会社の状況を定期的に、客観的に認識することが大切です。
良い点はさらに伸ばし、弱い点は克服すべく対策を講じ、自己に足りない領域については外部ブレーン(学者、弁護士、公認会計士など)を上手に活用することも必要でしょう。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「解決情報」の内容につきましては、作成時点における事実や一般的な解釈を示したものである点をご了解の上、ご活用下さい。
公認会計士・税理士 田村 壱、リブロコンサルティング所属(2005年9月更新)
<お薦めセミナーはこちら>
- グローバル人材の育成と人事制度の整備・運用の実務
- 息子を責任者にしてフランチャイズチェーンに加盟したい
- 会社法による株式買取請求について知りたい
- 後継者である息子に自社株を譲りたい
- 「後継者人材マッチング促進事業」を知りたい