【Q】ISO取得への基本的な手順を知りたい
取引先から、「ISO9000を取得してもらわないと発注できなくなる」と言われました。取得するための基本的な手順を教えてください。
【A】いわゆるマネジメントシステムですから、運用しながら手直しをします
国際的な事業展開をする際には、一種のパスポートのような役割に
ISO9000は、品質システムについて定めた国際規格です。取引先が貴社に取得しないと発注できなくなると言っているのは、「この会社はしっかりした品質システムに基づき、製品を作っています」という裏付けが欲しいからです。
品質システムにおける責任と権限の明確化を通して、透明化を実現するのがISO9000で、発注先を選別する際の指標の一つになっています。近年では、国際的な事業展開をする際、一種のパスポートのように評価されるまでになっています。
運用しながら適切さを判断し、内部監査も実施する
取得までの基本的な手順は次の通りです。大体1年ぐらいを目安にして進めます。
(1)実態調査:業務の流れを把握します。使用中の帳票類や各種記録の書式、規定・マニュアルなどの洗い出しをします。
(2)品質マニュアルの作成:現状のものをそのまま使い、必要により加筆修正、足りないものは新規に作成します。全く新たに作ると、現状とかけ離れたり、実体のない二重帳簿のような状態に陥り、運用できません。
(3)教育訓練:社員に啓蒙したり教育したりします。試行運用に先立って実施すると良いです。
(4)試行運用:文書体系が仕上がるのを待つのではなく、可能なところからシステムをテストして評価と実績作りをスタートします。つまり検証作業を行います。半年程度をかけて、品質マニュアルや手順書に基づいて業務を実行し、それが適切で妥当なものになっているかを見ます。
(5)内部監査:全ての部署に対して内部監査を少なくとも1回は実施します。
(6)予備審査:内部監査と是正が終了したころに設定するのが効果的です。
(7)本審査:内部監査や予備審査が終了した数カ月後あたり(是正が十分できた時点)が適切です。
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情報セキュリティコンサルタント 田淵義朗、リブロコンサルティング所属(2005年9月更新)