【Q】商標をシリーズ化するにはどのような点に留意すべきか?
化粧品を製造販売しています。売り上げが順調なので、需要者層を絞った商品を何種類か上市したいと思います。ラインナップ化された商品群であることが分かるように、ネーミングを検討中なのですが、その場合の注意点を教えて下さい。
【A】併記するマークが持つ印象と商標権侵害の可能性とを考慮
併記する商標によって、商標権侵害の可能性あり
まず、ヒット商品の商品名の商標権が取得済みか確認します。以下、ヒット商品の商品名の商標権を取得済みであって、ヒット商品が「クレンジングフォーム」であり、その商品名が「XYZ」だったとします。この場合、例えば「XYZ−MAX」等と、ヒット商品の商品名に文字や図形等を併記した商品名を使用した化粧品を姉妹品として上市することが考えられます。
しかし、付記的なマークといっても、造語や絵文字等のように商標権を取得し得るものがあります。また、付記的部分が上記のように「MAX」等、馴染みのある言葉であっても、商品の性能を直接的に表示する言葉でなければ権利化されている可能性があります。なお、原則的に、文字の大小は、商標同士の類否判断に考慮されません。
複数の候補を考えて、商標権侵害の可能性の低いものを選択する
上記の例の場合、「MAX」以外の付記的表示をいくつか考えます。尚、商標「XYZ」と付記的表示を一体的にした形態の商標、例えば「XYZMAX」あるいは「XYZ」と「MAX」を半角スペースで結合した商標「XYZ MAX」は比較的権利化しやすいようです。
なお、このような観点から、他の同業者が営業行為を妨げる目的で、上記のような結合商標の権利化を目論んで出願される場合があります。そのため、仮に出願予定が無くても、ヒット商品の商標に類似すると思われる商標について定期的に出願状況をウオッチして、なるべく出願段階で権利化を阻むように対処することが望まれます。
「解決情報」の内容につきましては、作成時点における事実や一般的な解釈を示したものである点をご了承の上、ご活用下さい。
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弁理士 本田昭雄 (2007年8月更新)