【Q】製造小売業がフランチャイズ化する場合、どんなリスクがあるのか?
老舗の和菓子店です。最近、大手食品会社からフランチャイズ展開の話が持ち込まれました。成功すれば上場も可能なのですが、フランチャイズ化によって逆にブランドに傷がつかないかどうか不安です。どのようなリスクがあるのでしょうか。
【A】機動性や地域密着性を欠いたり、イメージダウンを招くリスクがあります
ノウハウの蓄積が不可欠。機動性や地域密着性の欠如も
フランチャイズ展開するには、まずは本部が十分なノウハウを蓄積していなくてはなりません。ノウハウが不十分なままフランチャイズ展開に踏み切ると、チェーンそのものが機能しなくなり破綻します。また、たとえノウハウが確立されていても、競争力を維持するには、継続的に改善に取り組まねばならず、そのための資金も必要となります。
本部と加盟店とは独立した事業体なので、本部の都合だけで加盟店を統制することはできません。そのため、市場が急激に変化してなんらかの対応を迫られても、加盟店の反発にあって、営業政策やシステムの変更など、柔軟な動きがとれなくなる可能性があります。
また、本部が策定した方針や政策がすべての加盟店にマッチするとはかぎりません。本部が加盟店の立地条件や周辺の地域特性に十分に配慮しないと、他のチェーン店に対する競争力が低下する恐れがあります。
一部の加盟店の問題行動がチェーン全体のイメージダウンにも
フランチャイズは、チェーン全体が統一されたブランドやイメージで運営されているため、加盟店の中に問題行動を起こしたり、経営努力が不足する店があると、ブランドに傷がついたりチェーンそのもののイメージダウンを招く恐れがあります。
また、加盟店が努力しても、必ずしもすべての店が成功するとは限りません。なかには業績不振店も発生します。その際には、本部は加盟店を支援するために資金や労力の負担を強いられます。本部の支援が不十分だと、最悪の場合、訴訟にまで発展する可能性もあります。
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中小企業診断士 畑田洋行(2005年9月更新)