SMBCCコンサルティング 視野が広がると、ビジネスは拡がる

解決情報 人材育成・労務・総務

【Q】若手社員に新規事業を企画させる際の手順は?

社内の若手を集め、新規事業を企画させようと考えています。どのような手順で進めていけばいいでしょうか。


【A】自由なディスカッションをし、プレゼンをさせる

制約条件は後回しにして、自由な発想で議論させる 

 若手社員を中心にした企画では、モチベーションアップとマネジメント能力、経営能力を養うために、まず自由にディスカッションをさせます。経営陣やベテランが加わると、どうしても制約条件を考えることになるため、若手のプロジェクトメンバーのみにします。そして、集中して議論するために1日2時間程度に限り、進行役を一人決めて次のように進めると、比較的スムーズに進みます。

1)それぞれが最近気になるもの、おもしろいと考えているもの、欲しいモノやサービス、やりたい事業などを、1枚の付箋紙に一つ、できるだけ具体的に書きます。
2) 大判用紙に、全員の書いた付箋紙を、似たようなもの、カテゴリーとして同じ部類に属するものは、まとめて貼っていきます。このときには、全員で話し合いながら、どれが同じようなカテゴリーなのか、議論しながら進めます。
3) グループ分けができたら、それぞれの事業可能性を話し合い、実際に進めたい事業を三つ前後ピックアップします。
4) ピックアップした事業について、事業計画を立てます。事業計画とは、事業の概要、内容、その目的、事業コンセプト、市場性、競合情報、マーケティング、価格などの戦略、事業を進めていくためのスケジュール、人員計画、売り上げ計画、利益計画などを含みます。この事業計画を立てる活動は、2時間では不可能ですので、何日かかけてグループで調査・検討するとよいでしょう。

 こうして、事業計画を作るところまで若手社員だけで進めていくと、コミュニケーション能力を磨くこともでき、また、自ら経営について勉強しなければならない部分も出てくるので、通常業務に好影響を与える効果も期待できます。


許容できる損失や撤退基準を経営側が定める

 若手で作成した事業計画は、社内で経営陣に向けてプレゼンします。経営陣は、現在の経営資産をどのように活用すればその計画が実現するのか、また実現するとして、計画はそのままの内容でよいのか、という判断をしてください。

 内容は吟味し、細かい部分まで質問してください。そして、事業計画そのものを、経営陣が納得するまで修正させます。その事業をやってみようと思わせる説得力のあるプレゼンには、大いに乗り気になってください。ただし、計画遂行のためにどこまでの損失を許せるか、どうなったら撤退するのかという判断ポイントは、経営陣の側で設けておかなければなりません。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「解決情報」の内容につきましては、作成時点における事実や一般的な解釈を示したものである点をご了解の上、ご活用下さい。


経営コンサルタント 松谷葉子(2005年12月更新)


<お薦めセミナーはこちら>



関連リンク