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Business Watch

ヒット商品番付


2006年のヒット商品番付


新たな顧客を創造した商品が名を連ねる

2006年12月4日発表

    西  
  「ニンテンドーDS Lite」と
対応ソフト
横綱 該当無し  
  休場 大関 mixi  
  『ダ・ヴィンチ・コード』 関脇 「ワゴンR」  
敢闘賞 「TSUBAKI」 小結 「植物性乳酸菌ラブレ」 殊勲賞
  薄型テレビ 前頭1 「オシャレ魔女ラブandベリー」  
技能賞 ワンセグ 前頭2 『国家の品格』  
  王ジャパン&ハンカチ王子 前頭3 荒川静香  
  「ルックきれいのミスト」 前頭4 「黒烏龍茶OTPP」  
  「TRUE」 前頭5 男前豆腐店  
  「ウイルスセキュリティZERO」 前頭6 駅ナカ  

技…技能賞 敢…敢闘賞 殊…殊勲賞 「」…商品名 『』…書籍名・作品名

<今後の注目株> Wii


 

2006年は、緩やかな景気回復が持続したにもかかわらず、個人の消費行動の多様化・細分化が進んでおり総じてヒット商品が小粒になり、番付においても西の横綱が「該当なし」、東の大関が「休場」となった。そのなかでヒット商品番付に名を連ねた商品を見ると、「新たな顧客の創造」というキーワードが見えてきた。


 


ゲームを楽しむ層を拡大したニンテンドーDS Lite

今年、他を寄せつけず一人勝ちした「横綱」は「ニンテンドーDS Lite」と対応ソフトである。大ヒットの理由は二つ。第一は、タッチペンを使う分かりやすい操作性が、ゲームマニアではないごく普通のユーザーに受け入れられたこと。第二は、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」に代表される「脳を鍛える」ソフトが中高年の、そして「おいでよ 動物の森」などのソフトが女性の心を掴んだことである。このように、今までゲームに振り向かなかった層を新しい顧客に引き込むことによって大ヒット商品に成長した。


居心地のよいネット空間を作り出したmixi

mixiは、2005年12月に200万だった会員数が、2006年11月には660万人へと急拡大した。最大の特徴は、すでに入会している人の紹介がなければ入会できないこと。従来のインターネットは匿名性が強いために、よく気をつけて利用しないと危ない目に遭うというイメージが強かったが、mixiでは紹介というプロセスを経るのである程度安心できる。インターネットにリスクを感じていた人が、mixiの居心地のよいネット空間に集まった。


ありそうでなかったものが新しい顧客を創造

従来、乳酸菌飲料といえば、牛乳の糖分を分解する動物性乳酸菌を使用したものだった。「植物性乳酸菌ラブレ」は、「すぐき漬け」という漬物に生息する植物性乳酸菌を使用。植物性乳酸菌飲料というカテゴリーを作り出し、健康志向が強い人の支持を得て新しい顧客を生み出した。
2006年4月に放送が開始されたワンセグは、出先でもテレビを楽しみたいという顧客のニーズを掴んだ。ある調査会社では、ワンセグチューナーの出荷台数が2006年に385万台から2007年には一気に5倍前後の1800~1900万台になると予想している。
「ルックきれいのミスト」は、「銀イオンの清潔キープ剤」というコンセプトで2006年3月に発売された新商品である。「汚れる前、臭う前に予防する」という提案が、汚れてから掃除をしたくない主婦に受け入れられ、10月までに800万本を販売した。
「黒烏龍茶OTPP」は、ウーロン茶重合ポリフェノールの働きによって食後の血中中性脂肪の上昇を抑えることをアピールし、脂っこい料理が好きな人を顧客層に引き込んだ。厚生労働省が発表したメタボリックシンドロームという言葉も追い風となった。
電動ブラシの「TRUE」は、ヘッド部分が振動して髪をまっすぐにし、さらに磁力で静電気を除去して髪をサラサラにする。癖毛などで今までのブラシに満足できなかった女性がこの機能に飛びついて、年間販売高は200万本に達すると予想されている。
従来のウィルス対策ソフトは年に一度更新料を払う必要があったが、「ウイルスセキュリティZERO」は、業界で初めてこの更新料を無料にした。これが、更新手続きを煩わしく感じていた人にアピールして、シマンテックとトレンドマイクロの2社の寡占状態だったウイルス対策ソフトの市場に国産ソフトとして切り込んでいった。
多くの人がただ通り過ぎるだけだった駅ナカにすばらしい集客力があることに気づいた鉄道会社は、駅ナカを商業施設に替えることで新たな需要を掘り起こした。通勤・通学途中に駅の外に出なくても買い物ができるという利便性が多くの人に受け入れられた。


ガソリン高騰を追い風に「ワゴンR」が快走

ガソリンの高騰を背景に、軽自動車の販売が伸びているが、そのなかでも、「ワゴンR」が23ヶ月連続で首位を独走した。レオナルド・ダ・ヴィンチ作品にまつわる殺人事件を取り扱った『ダ・ヴィンチ・コード』は書籍が単行本・文庫あわせて1000万部を突破、映画が興業収入も89億円の大ヒットとなった。シャンプー・リンス市場では「TSUBAKI」が、年間50億円を投じたCMによってトップシェアに踊り出た。2002年からヒット商品番付の常連になっている薄型テレビは、2006年も前年比38%の伸びとなる見込みである。カードゲームの「オシャレ魔女ラブandベリー」は、主人公の少女がおしゃれやダンスを楽しむという遊び方が小学生の女児に受け、10月末までの累計で2億1500万枚のカードが売れる大ヒットになった。新書では、「日本人の誇りを取り戻せ」と説いて多くの人の共感を集めた『国家の品格』が、発行から190日という最速で200万部を突破した。
スポーツでは、今年は野球に注目が集まった。WBC決勝戦で王ジャパンが世界一になった瞬間の視聴率は56%に達し、夏の甲子園大会で優勝した早稲田実業・斎藤佑樹投手はマウンド上で青いハンカチを使ったことからハンカチ王子と呼ばれて人気が沸騰した。またトリノオリンピックのフィギュアスケートで唯一の金メダルをとった荒川静香の効果によって、『トゥーランドット』のCDや「金芽米」が売れた。豆腐市場では、「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」などの奇抜なネーミングとパッケージで高級豆腐を売り出した男前豆腐店が台風の目となった。


本表は相撲の番付の形式を採用しているため、「東」と「西」に別れていますが、選ばれた商品と地理的な東西の関係はいっさいありません。対象となる商品は、個別の商品だけでなく一定のカテゴリーの商品群や人物・社会現象などを含みます。番付の順位は、出荷台数・売上高等の実績だけでなく、その商品がマーケットに与えた意義やインパクト・今後の成長性などを総合的に判断して決定しました。


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