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経営実務に役立つ情報を分かりやすくまとめた小冊子や、朝礼時の挨拶や経営のヒントとなるさまざまなトピックスをコンパクトにまとめたものを発行しています。


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一口メモ

一口メモ

日常の光景や歴史のエピソード、季節の話題等さまざまなトピックスを題材に、はがきサイズにまとめたものです。朝礼時の挨拶や経営のヒントとしてご利用いただけます。

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2021年(令和3年)1月号

笑初め
  • 「袖摺りて鼻の行方や福笑ひ」(増田龍雨)。正月に遊ぶ日本の伝統的な遊びに「福笑い」がある。目隠しをして、お多福の顔の形に眉、目、鼻、口の顔の部品を置いていく。顔の部品の配置が乱れ、笑った顔、泣いた顔、怒った顔、澄ました顔、あるいはピカソの絵のような顔になり、その滑稽さが笑いを誘う。「福笑い」は新年の季語にもなっている。
  • 「初笑い」も新年の季語である。「片乳を握りながらやはつ笑ひ」(小林一茶)。笑いは家内を明るくするが、ことに嬰児の笑いは家族の心を和ませる。
  • 逆に、「初泣き」「泣初(ぞ)め」も新年の季語。「初泣をしに参りけり市村座」(高浜虚子)。市村座は昭和7年まで存続した江戸歌舞伎の名所。大勢の人に驚いたのか赤ん坊が泣きやまず、歌舞伎見物どころではなくなってしまったが、わが子の元気な泣き声は、これはこれでめでたい気分にさせる。
  • 「正月」「笑い」とくれば新春寄席だが、この正月の寄席中継はさすがにおめでたい雰囲気とは、ほど遠かった。ほんとうの「笑初(ぞ)め」はいつ頃になるのだろう。

2020年(令和2年)12月号

千里の馬
  • 道元の「正法眼蔵随聞記」に興味深い話が紹介されている。唐の第二代皇帝・太宗のとき、異国から「千里の馬」が献上された。しかし、太宗は少しも嬉しそうな顔をしない。太宗は思案の末、その馬を送り返してしまったという。「縦ひ我れ独り千里の馬に乗て千里を行とも、随ふ臣なくんば其の詮なきなり」。
  • 道元はこの話を、仏道修行において「無用の物」を貯えることの愚かさのたとえとして引用しているのだが、この話の意味は果たしてそういうことなのだろうか。
  • 将ひとりが足の速い馬に乗って先頭を進めば、知らず知らずのうちに兵たちとの距離ができてしまい、気がつけば敵陣で孤立していることにもなりかねない。太宗はそのような危険を避けるため、「千里の馬」を遠ざけたのではなかろうか。
  • 「随ふ臣なくんば其の詮なきなり」。リーダーはチームの先頭を歩みながら、メンバーとの距離が離れすぎていないか目配りする必要がある。しかし、足の速い馬に乗れば走らせてみたくなるのが人情というもの。自分の能力に自信のあるリーダーほど、その辺りの分別が難しい。

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