SMBCコンサルティング

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一口メモ

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日常の光景や歴史のエピソード、季節の話題等さまざまなトピックスを題材に、はがきサイズにまとめたものです。朝礼時の挨拶や経営のヒントとしてご利用いただけます。

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2018年(平成30年)8月号

伊能図
  • 今年は伊能忠敬没後200年にあたる。忠敬が作成した「伊能図」が当時としては飛躍的に精巧な日本地図だったことはよく知られている。そこにはどんな技術革新があったのだろうか。
  • 伊能図は緯線と経線のメッシュのうえに描いた初めての日本地図だった。主要な観測地点だけでも緯度と経度を正確に測定できれば、全体としての図に大きな狂いは生じない。伊能図を現在の地図に重ね合わせてみると、緯度はほぼ正確だが、経度に多少のズレがみられる。
  • 緯度は基本的に観測地点で北極星の高度を測定すれば求めることができる。問題は経度だった。忠敬は日蝕や月蝕があるときに、太陽の南中から日蝕・月蝕が始まるまでの時間を、振り子時計を使って江戸と観測地点で同時に計り、その時間差を経度差に換算する方法をとった。忠敬が全国測量に歩いていた期間、日蝕・月蝕があったのは13回。しかし天候に恵まれず、両地点で観測できたのは2回にすぎなかった。
  • せめてもう数カ所でも経度が測定できていたら、完璧に近い日本地図が完成していただろう。忠敬さん、残念でしたね。

2018年(平成30年)8月号

夏安居
  • 仏教用語で5月16日から8月15日の90日間を「夏安居(げあんご)」という。この季節、インドでは雨季に当たる。修行僧は遊行をやめて僧堂にこもり、瞑想や経典研究にふけった。これが夏安居である。
  • 日本でも、この夏安居にちなんだ行事が各地の僧院で行われる。例えば、奈良県斑鳩町の法隆寺では、毎年この期間に、近所のお年寄りが三々五々、国宝の「西室」に集まって、聖徳太子の『三経義疏(さんぎようぎしよ)』の講義を聞く慣わしがある。暑いさなか、冷房もない部屋でむずかしい経典の話を聞くのだから、よほど熱心な人でないとすぐ睡魔に襲われそうだが、講師は法隆寺で修行を積んだ一流の学僧の皆さん。考えてみれば贅沢な話である。
  • お盆の8月15日というのは、実は夏安居に関係する。お盆は「()()(ぼん)経」という仏典にもとづく行事だが、この経典のなかに、目連という仏弟子が夏安居の最終日に、亡くなった母親の供養を行った説話がある。8月15日に先祖の供養を行う風習は、ここから起こった。
  • この夏、若かりし受験生時代を思い出して、セミの声を聞きながら読書にふけるのもいいかもしれない。

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