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経営実務に役立つ情報を分かりやすくまとめた小冊子や、朝礼時の挨拶や経営のヒントとなるさまざまなトピックスをコンパクトにまとめたものを発行しています。


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一口メモ

一口メモ

日常の光景や歴史のエピソード、季節の話題等さまざまなトピックスを題材に、はがきサイズにまとめたものです。朝礼時の挨拶や経営のヒントとしてご利用いただけます。

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2024年(令和6年)7月号

天の川をいつまでも
  • 昨夏、佐渡島を訪れた時のこと。夜空に広がる天の川の鮮やかさに言葉を失っていると、隣の友人がつぶやいた。「さそり座のしっぽまできれいに見えるなんて何十年ぶりだろうか」
  • 夏を代表する星座の一つであるさそり座。天の川に重なっているしっぽの部分は、星の光が弱く、周囲の明るさに影響を受けやすい。イタリアの研究機関によると、欧州に住む60%、北米の80%、日本では70%の人は、天の川が見えない明るい場所に住んでいるといい、さそり座のしっぽを見ることができる環境は、もはや希少なものになっている。
  • 明る過ぎる夜空は天体観測の障害となるだけではなく、人や動植物の生態にも影響を及ぼすとして、環境省では「光害対策ガイドライン」を策定し、警鐘を鳴らす。国内の星空保護区では屋外照明の設備を改修するなど、取り組みも進んでいる。
  • 「荒海や 佐渡に横たふ 天の河」――。約300年前、日本海沿いを旅した松尾芭蕉は詠んだという。かの名人をも魅了した美しい星空を、未来へと残していきたいものだ。

2024年(令和6年)6月号

香りと記憶
  • 見知らぬ人とすれ違った時、ふと昔の恋人を思い出す。初めて訪れた場所なのに、なぜか懐かしい。そんな経験をしたことはないだろうか。見た目は違うのに、なぜそんなことが起こるのか。それは香りが関係しているかもしれない。
  • 人間の脳には、感情や本能を司る「大脳辺縁系」があり、そこには記憶に関連する「海馬」が含まれている。視覚や聴覚などからの情報は、まず理性をつかさどる別の部分で処理される一方、嗅覚からの情報は五感の中で唯一、この大脳辺縁系にダイレクトに伝わる。そのため、香りは記憶と結びつきやすいと言われている。
  • 香りによって記憶が呼び起こされる冒頭のような現象は「プルースト効果」と呼ばれる。フランス人作家、マルセル・プルーストの小説『失われた時を求めて』で、主人公が紅茶に浸したマドレーヌの匂いを嗅いだ瞬間に幼少期の記憶が甦ってくるシーンが、名前の由来となっている。
  • この効果を活用すれば、香水などの香りを基に相手に好印象を根付かせることもできるという。しかし、結びつく記憶は必ずしも良い記憶だけではないので、そこはご注意を。

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