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経営実務に役立つ情報を分かりやすくまとめた小冊子や、朝礼時の挨拶や経営のヒントとなるさまざまなトピックスをコンパクトにまとめたものを発行しています。


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一口メモ

一口メモ

日常の光景や歴史のエピソード、季節の話題等さまざまなトピックスを題材に、はがきサイズにまとめたものです。朝礼時の挨拶や経営のヒントとしてご利用いただけます。

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2020年(令和2年)10月号

虫の声
  • 1931(昭和6)年に開港した羽田空港。その記念すべき第一便は日本航空の大連行きだったが、乗客がいなかったため、松虫や鈴虫6,000匹が積載された。同地のカフェで異国に住む日本人に日本の秋を感じてもらうための贈り物だったという。
  • 日本人は秋の夜に涼を呼ぶ「虫の声」に風情を感じるが、欧米では虫の声に風情や情緒を感じる文化がなく、彼らには「虫=害虫」という認識が強いそうだ。例えば、昆虫を意味する「insect」は、俗語で「虫けらのような人」。同じく「bug」を動詞で使うと、「うるさく悩ませる、てこずらせる」という意味になる。
  • 日本人が虫の声に親しんできた歴史は古い。奈良・平安時代から、虫の奏でる音色を楽しむ貴族階級の風流な文化があり、万葉集や古今和歌集にも「鳴く虫の歌」は登場する。江戸時代後期には庶民の間でも虫の声を楽しむ文化が流行し、「虫売り」を専門とする行商人が江戸の通りを行き交った。
  • 今年はこれまでにない「特別な夏」だったが、やっと「虫の声」が美しい季節が訪れた。しばしゆるりと耳を傾けたい。

2020年(令和2年)9月号

慎独
  • 江戸時代の寺子屋では、子どもたちは古くからの言葉を大声で暗誦した。その中の代表的な教科書が「大学」だった。その一節にこうある。「君子は必ずそのどくつつしむなり」。
  • 「慎」は「おろそかにしない」とか、「大切にする」の意味。真のリーダーは静かな一人の時間を大切にし、良心、あるいは天命に照らして自らを省みるものであるというのである。
  • この言葉の後に、「小人閒居して不善を為し、至らざる所なし」の一節が続く。「閒」は「間」に同じで、「すきま」の意味。前節を踏まえれば、「閒居」は「独居」の意味と理解してもいいだろう。
  • 日本文学研究者のドナルド・キーン氏は、日本には「日記文学」という独自のジャンルがあることを見出した(『百代の過客』)。一日のうちのわずかな時間、日記を書くという、「慎独」の時間を持つ美しい習慣が日本には古くからあった。興味深いことだが、キーン氏によると、戦前の日本の軍隊では新年になると兵士たちに日記帳が支給されていたという。
  • 暇さえあればスマホに手が伸びてしまう世代の将来が心配だ。

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